渡部建のいた夏、いない夏
(表題は、私の好きな映画の邦題「姉のいた夏、いない夏。」から)
王様のブランチを観た。
メインMCの渡部建が不在となり数回目となる今回、私の中のある思いが、確信に変わった。
それは、「渡部、いない方が圧倒的に観やすい説」である。
私は別に、渡部建が嫌いでも無いし、面白くないとも思わない。(もちろん特別ファンであることもない。)
ただただ、私が思い描く「王様のブランチ」のコンセプトと、渡部建が【全くマッチしていない】気がしてならないのだ。
※こここらは完全に独断と偏見で書いていきたいので、ご容赦ください。。
私が王様のブランチのスタジオに求めているもの、それは【共演者同士の和気あいあいとした掛け合い】、ただそれだけである。
軽快なトーク術?必要ない。
ゴリゴリのお笑いセンスが光る掛け合い?他でやれ。
専門的な知識や情報?この番組ではまず求めていない。
せっかくの土曜、予定もなくのびのびと過ごせる1日の始まりに、何も考えずただぼーっと見つめていられる、情報量のうっすい番組、頭を使わなくていい番組、でも微笑ましく観ていられる番組、それが王様のブランチではないか。
私は、渡部建が王様のブランチのMCに起用されたその時から、ある懸念を抱いていた。
遡ること数年前、とある生放送のぶっちゃけ暴露大会みたいな番組に、現在ブランチのレギュラーを務めるオリラジの藤森が出演していた。
そこで出されたお題がこちら。
【ズバリ、苦手な先輩芸人は?】
回答を渋る藤森に対し、ピー音を被せることをMCが約束すると、顔をしかめながら藤森がこう言い放った。
「アンジャッシュの渡部さん」
残念ながら、生放送であるためピー音が間に合わず、「さん」くらいのタイミングで虚しくスタジオにピー音が鳴り響いていた。因みに苦手な理由は、モラハラ的なことだったと記憶している。
そんな関係性の二人が同じ番組のレギュラーになるなんて、もうそういう目でしか観てられないのである。
しかも、不定期で相方の児嶋がブランチに出演するのだが、児島が登場するVTRに対し特にコメントやツッコミを入れず、スタジオでも特に絡まず、児島の滑り芸を一切回収せず知らぬ顔。とにかく児島への愛情がこれっぽっちも感じられなかった。
また、渡部のMC起用後間もなく、当初ブランチリポーター達が番組で愚痴をこぼしていた。
どうやら、渡部主催で番組の打ち上げだか親睦会だかを開催したらしく、それにはレギュラー陣だけが誘われ、リポーター達には一切声が掛からなかった、と。
なんかもう、このエピソードに渡部建の全てが集約されている気がする。
別に渡部建を悪く言いたいわけではない。
長々と渡部建について熱く語ってしまったが、私の言いたいことはただ一つ。
「今のブランチメンバー、なんかみんな肩の力を抜いて楽しそうにトークをしている」
これで私の土曜日にも、無事平穏が戻ってきたのであった。完